おみのたり

シルバニアを愛でつつ、のたりまたりとするブログ

【シルバニア】人形の新旧に関する一考察②

昨日の続きです。

 

③型式

はじめに、型式の話に関しては、赤ちゃんを除きます。

さて、型式を考える前に、フロッキー人形の作り方ってご存知でしょうか。

人形の体に接着剤をつけて静電気でフロッキーパウダーをつける、というものです。

そしてその時に重要になってくるのが、足の裏の穴です。穴があるってことは棒を差してたってことですね。

全体にきれいにフロッキーが行き渡るように少し浮いてないといけませんからね。

イメージとしてはチョコバナナとかりんご飴の割り箸です。

 

話を戻して。

シルバニアも工業製品です。工業製品であるならば、技術の革新や機械の変更などによって、必ず時期差が出てきます。

私はそれをフロッキーのつけ方だと推察しました。

 

昨日、様式の話をしました。

再度各時代の皆さんに集まっていただきましょう。女性陣のほうがわかりやすいから奥さん達お願いします。

 

…ちょっと失礼しますね。

 

見えますかね。

足の裏の穴の数が違いますね。

リスさん、グレークマさん、アライグマさん

シマリスさん、コアラさん、ラッコさん

ペンギンさん、キリンさん

 

リスさん、グレークマさん、アライグマさんは両足に穴が空いていますが、それより右側の子たちは片足だけに穴が空いています。

(ペンギンさんはプラ足なので穴はありません)

 

手持ちの他の人形も確認しましたが、昭和期の子たちは皆両足に穴が空いていました。

つまり、フロッキーを吹き付ける段階で棒を両足にさしてたということ。

この製法を、仮に2本足製法とでも呼びましょうか。

 

さてシマリスさんより右側。こちらは片足だけに穴が空いています。

それまで2本足で固定しないと吹き付けられなかったフロッキーが、片足だけで済むような技術革新があったということですね。

足にさしていた棒=材料が半分になるのだから会社としてはこちらの製法に切り替えていくのは必然でしょう。

こちらの製法は仮に1本足製法としましょう。

 

1本足製法に切り替わる時期についても考えてみます。

90年代を代表するアライグマさん、アイボリーウサギさん、シマリスさん、クマさんに来ていただきました。

2本足製法と1本足製法が入り混じっているようです。

アライグマさん(1本)、アライグマさん(2本)、アイボリーウサギさん(2本)

シマリスさん(2本)、シマリスさん(1本)

クマさん(2本)、クマさん(2本)

 

この中で製造年代が確実にわかる子はいません。

洋服の違いである程度年代が絞れるのでしょうけど、カタログをあまり持っていないのでわかりませんでした…。

 

そうなると、この時期(90年代)は2本足製法から1本足製法への移行期で、工場によって機械が違う(=製法が違う)という予測が立てられます。

現状持っている情報ではこれ以上の言及はできないですね。

 

さて次に1本足製法についてです。

突然ですがクイズです。下の写真はどっちかが2013年のヤギさんで、どっちかが2021年のヤギさんです。どっちがどっちだかわかりますか?

答えはまた明日。