おみのたり

シルバニアを愛でつつ、のたりまたりとするブログ

【シルバニア小話】カエちゃんの夢

静かな湖畔の森のかげから、ギーコギーコと音がする。

おや、またビバ夫さんが木を切っているよ。
その横でお手伝いをしているのは…カエルの女の子のカエちゃんだ。でもなんだか様子がおかしいぞ?

カエ「ビバおじちゃん、あっちの木も切ってね。あ、それとそこの木の芯材はあとで使うからとっておいてね。あとは椅子が4脚だよ!」

ビバ夫「人使いが荒いビバ~」

お手伝いだと思ったら、カエちゃんがビバ夫さんに作業の指示をしてるみたい。すごく張り切ってどうしたんだろう。

ビバ江「二人とも、差し入れですよ~」

カエ「ビバ江おばちゃんありがとう!」
ビバ夫「やっと休めるビバ~」

ビバ江「カエちゃんとっても張り切ってるわね」
カエ「うん!だって先生になれるんだもの!ちょっとの間だけどとっても楽しみ!」
ビバ夫「これは!楓堂のメープルの木の皮!ビバーッ!」

そういえば、スカンクさん達に日本語を教えてあげてほしいって頼んだんだった。勉強用の机とかを作ってるのかな。
ビバ江「カエちゃんは先生になりたかったのね」
カエ「うーん、それはよくわからないの。お勉強は好きだし、教えたりするのも好きだけど…先生になったら体育とかも教えなくちゃいけないでしょ?わたし……水泳苦手だから………」

ビバ夫「カエちゃんカエル一族なのに泳げなヒベブァ」

ビバ江「誰にでも得意不得意はあるものね。うちの子も泳ぎは得意だけど図工は苦手なのよ。」
カエ「ビバ乃ちゃんが?そうなの?!」
ビバ江「内緒ビバよ?困った時は助け合えばいいのよ。他にもやってみたいことあるの?」
カエ「あのねあのね!ほかにもね………」

あらら。カエちゃんの将来の夢話に花が咲いちゃったよ。たくさんの夢、叶うといいね。